日本舞踊・尾上流 尾上雍之ブログ

2008年4月の記事一覧

清元 名寄の寿

 本名題は「豊春名寄寿(ゆたかのはるなよせの寿)」というように歳旦浄瑠璃として正

月から春の季節にかけての風物をめでたく詠みこんでいます。清元のお葉の作曲で、

明治4年の新春に発表した演奏曲です。

 「初春や四方にめでたき三番叟・・・」と三番叟の振りに始まり、福寿草、蓬莱、千歳

の松をうたい、「禿万歳松の内、祝い初めしを数うれば、早や七草と松の後・・」とめで

たいものずくめの、その名を寄せ集めた、つまり「名寄せ」の意味になっている。

 そして「春霞 富士と筑波の江戸桜・・・」から春の気分になり、「夜の編笠かざして

来て、花ある里を尋ねて・・・」の投げ節は聞かせどころであり、踊りの見せ場にもな

ります。そのあと桜づくし、貝や磯など海辺の風物がうたわれ、終わりにはまためで

たく常盤の松の栄を祝しています。

 

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